愛人契約

シュウちゃんとは愛人契約をしている。
僕が働いている会社のレセプションでコンパニオンをしていた女の子である。
丸顔でくりっとした目がかわいらしく、一発で気に入ってしまった。連絡先を入手して何度か食事に誘って口説き続けた末に、僕が持ち掛けた愛人契約を了解してくれたのだ。もちろん、シュウちゃんは僕に奥さんと娘がいることは伝えている。
僕は、別に家庭に不満があるわけではない。長年連れ添っている奥さんは未だに愛らしいし、二十歳になった娘も立派に成長した。
魔がさしたという言葉が適当なのだろうが、僕は自分の本能に忠実に従っただけだ。
そこから、僕の二重生活は始まった。家では良きパパを演じ、外ではシュウちゃんと逢瀬を堪能する。
シュウちゃんとのセックスは最高だった。奥さんとの性交渉も続けているが、さすがにやや経年劣化してきた印象がある。その点、まだ二十代のシュウちゃんは肌も感度も、あそこの締まりも別格だった。出会った頃は、奥さんもこんな感じだったな、などと不遜に思ったりもした。
こうして、シュウちゃんと愛人契約をして一年が経とうとしていた頃、彼女の存在に気付いたのは娘だった。
たまたま、僕とシュウちゃんが食事をしているところをサークル仲間たちと目撃してしまったようなのだ。
愛人募集掲示板
父親が母親以外の女性に手を出しているとは娘にとっては耐えられない事象なのかもしれない。だが、娘は僕を責めるような真似はしなかった。ただ、本当のところを知りたい、と迫ってきた。
幾らでもごまかすことはできたはずだ。ただ、僕は家庭を壊すようなことは望まない。娘が何を要求しているのか計りかねたが、僕はシュウちゃんと愛人契約していることを告白した。ただし、本当のことをしゃべる代わりに奥さんには内緒にしてほしいとお願いをした。
僕の告白を娘は受け入れてくれたようだった。ただ、僕がシュウちゃんに毎月いくら払っているかを聞いたとき、娘の態度は一変した。
「パパ、それ払いすぎ。いいようにその女にむしられてるよ。だったら、私と愛人契約しなよ。相場で手を打つからさ」
その後、シュウちゃんとは縁を切った。彼女が何人もの男と愛人契約をしていることが分かったからだ。独占欲を削がれた僕からシュウちゃんに対する気持ちはきれいに消えてしまったのだ。
そして、今は、娘にむしられている日々を送っている。
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